出社したらまず最初に何をする? 昔は新聞とお茶。今は・・・?
その昔、私が新卒で証券会社に入社したばかりの1980年代後半から1990年代前半の頃のお話。
埼玉県の蕨市にある会社の社員寮で朝5時に起床。
食堂で朝食を食べ、バスの時間に合わせて6時前に寮を出発。
バスの本数が少なく、乗り遅れたらJR蕨駅まで15分以上かけて歩くしかありませんでした。
満員電車の京浜東北線に揺られ、上野駅で日比谷線に乗り換えて茅場町で下車、7時過ぎに会社に到着。
当時はスマホどころか携帯電話、というよりもインターネットが無かった時代。電車の中では日経新聞を折りたたんで読んでいる人が多かったです。
出社後、まず最初にすることと言えば、すれ違った人全員に挨拶をしながら着席。上長や先輩が読み終わった後の業界新聞全てに目を通し、重要だと思う記事をメモったり、場合によってはスクラップブックに貼ったりしていると、朝礼が始まります。
朝礼では昨日の実績報告と、海外のマーケット情報、今日予定されている出来事、今日の相場の見通しなどがシェアされます。朝礼が終わると女子社員がお茶をいれてくれます。相場が開く9時までは、QUICKや時事通信、ロイター、テレレートなどの端末から流れてくるニュースをウオッチするなどをして、今日の売買のシナリオをシミュレーション。
毎日がこの繰り返し。
今はどうでしょう?
まず出社時間ですが、ギリギリ滑り込んでくる新人がいたりと、出社時間に関しては、以前とは異なり、緩くなりましたね。(良いか悪いかの議論は別として)
ギリギリに出社すると、ちょっと後ろめたい思いがあるせいか、挨拶の声もボソボソと小さかったりしますね。
ちなみに、私はその昔、若手社員の挨拶の声が小さいのが気になったので、あえて大きな声で挨拶返しをしていたら、評価面談の時に「声が大きくて迷惑だ」って言われたことがあります(笑)
出社した最初にすることはパソコンの電源投入?
多くの人の出社後、最初にする仕事と言えば、パソコンの電源を入れることではないでしょうか?
そういえば、Windowsの起動に時間がかかる人はその間にコーヒーをいれに行ってたりする人もいましたw
一通りメールチェックが終わり、さて今日は何をするんだっけ?っと考えながら、SNSやニュースサイトを巡回とかしていると、もうお昼。近くに新しいお店が出来たから行こうと誘われてランチへ。食べ過ぎで眠くなり、食後は集中力が著しく低下。結論の出ない会議では睡魔で前後に揺れる頭を隣の同僚に突かれたりして・・・。
まさか、こんな働き方をしてたりしませんよね?
これじゃ、労働生産性が低いって言われても仕方がないですよね。
時間を無駄に浪費をしていると言っても過言ではありません。
さて、今回のコラムの本題は「手待ち時間の活用」です。
リクルートワークス研究所が発表した資料によると、
業務を本来業務、周辺雑務、手待ち時間に分解して割合を見ると、業種ごとに開きがあることがわかります。手待ち時間の多い業種はタクシー、理容業、美容師、保険営業、不動産営業など。
手待ち時間を解消する方法は次のとおりです。
暇な時間と忙しい時間の差をどうやって無くするか
暇な時間をいかに活用するか
そもそもその業務をやめる
2番めは最近話題の、シェアリングエコノミーに考え方が似ていますね。
シェアリングエコノミーといえば、UberやAirbnbが有名ですね。空いている車や家を提供してお金に変えると言うビジネスモデルです。
また、最近ではロッククライミングに行く人が頭にカメラをつけて、ライブ中継しながらリアルタイムで視聴者とコミュニケーションを取るといった、自分では実行できない体験を第三者がリアルタイムでシェアするサービスなど、モノ以外のものをシェアするサービスが増えてきていますね。
いずれも空いている時間をお金に変えるという点では共通で、空き時間を使って別の仕事をするのは、副業の一種だと言っても良いでしょう。ただ、ITを使ってリアルタイムでマッチングする点が新しいです。
あなたが手待ち時間を使ってシェアリングエコノミーをするとしたら何が出来るでしょう?
あなたが提供できるモノ以外の知的資産は何でしょう?
それは第三者から見て価値のあるものですか?
短時間に目的の成果が明確に出るものですか?
そして最も重要なポイントは、「それはあなたの好きな事かどうか」です。
副業が成功するポイントは、自分自身の価値観に合っているか?自分が好きなことかどうか?これにつきます。
いまいちど、「手待ち時間の活用」について考えてみてください。
これが、あなたの働き方改革のベイビーステップ(最初に一歩)です。