『ドクターX』主人公の大門未知子はフリーランス?
今日(10月12日)から人気ドラマ『ドクターX』が始まります。
「私、失敗しなので。」
フリーの外科医、大門未知子の決まり文句ですね。
現代版ブラックジャック、大門未知子。
彼女の職業はと聞かれたらフリーランスのドクターといったところでしょうか。
ところで、「フリーランス」という職種を聞いくとどんなイメージが浮かびますか?
組織で働くのが嫌で会社を辞めて個人事業主として働いているクリエーター
子育て中の主婦などが自宅でしているテープ起こしやライティングなどのクラウドワーカー
どうでしょう?フリーランスという言葉からプロフェッショナルなイメージを感じていますか?
企業では、社員の時間を費やしたくないような生産性が低い業務の外部の委託先としてフリーランスを活用する。つまり、見下ろしているようなイメージを持っているのではないでしょうか。
冒頭の大門未知子のイメージとは随分とギャップがあるように感じませんか?
一方で、帝国データバンクが 2017年 7月に調査した「人手不足に対する企業の動向調査」を見ると、企業の 45.4%が「正社員が不足している」と回答しています。つまり、2社に1社が人手不足だと言っているのです。
働き方改革による残業削減で、社員の労働時間を増やすことも出来ず、ビジネス系のポジションにおいてもフリーランスを活用する企業が増えてきているようです。
ここでのビジネス系とは、経営企画、人事、経理といった本社スタッフからマーケティング、新規事業開発、営業などを含みます。
また、60歳で定年を迎えたビジネス系スペシャリストは、やりがいが削がれる雇用延長をやめてフリーランスになる人が増えていて、彼らを活用しようとする企業の動きも出ているようです。
どうやら、少しずつですが、フリーランスに対するイメージが大門未知子よりにシフトしつつあるようですね。企業とビジネス系スペシャリストとの出会いの場が増えると、さらに加速しそうです。
多くのフリーランスが仕事を探す場として活用している、クラウドワークス、ランサーズといった仕事単位でのマッチングだけではなく、ココナラのようにスキルをベースにしたマッチングサービスを提供するプラットフォーマーも出始めています。
何年も同じ会社に居ると、価値観も知識も同質化してしまい、柔軟で新しいアイディアは出にくくなります。そんな時こそフリーランスをメンバーに加えることで組織に刺激を与えることで、組織を活性化しイノベーティブなアイディアが創出させることは有効な手段の一つだと言えます。
大門未知子のもう一つの決めセリフ。
「いたしません」
社員は言いづらくても、フリーランスなら言えるセリフです。
あなたの会社にも大門未知子のような存在を加えたらどういう効果が期待できるか一度シミュレーションしてみてください。
さて、リクルートワークス研究所が定期的に発行している「Works」144号のテーマは「フリーランスがいる組織図の描き方」です。このコラムを見てフリーランスの活用に興味を持った人は目を通してみると良いでしょう。
【お知らせ】
働き方の未来研究所は一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会の協力サポーターになりました。今後、様々な取り組みにおいて相互に協力をしていく予定ですのでご期待ください。
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