売上目標を手放し、『仕事用の仮面を外す』ことで手に入れたもの
ガイアックスの最年少事業部長が目指す未来の組織とは。心理的安全性とティール組織の実現に向けた実践。
(※本記事は、株式会社ガイアックス 管大輔氏への過去のインタビュー記事をアーカイブとして掲載しています。)
前回の記事に引き続き、ガイアックスの事業部長として組織改革に挑んだ管氏の軌跡を追う。
売上目標という縛りからの解放
関係性が少しずつ改善していく中で、次に見直したのは「過度な数値目標の管理」でした。毎月の売上目標を詰め、未達の原因を追及する従来のやり方は、メンバーにプレッシャーを与え、視野を狭めていました。
あえて「トップダウンの売上目標を手放す」という大胆な決断を下しました。その代わり、メンバー自身が「本当に世の中に提供したい価値は何か」「自分たちのパーパスは何か」を徹底的に話し合う時間を作ったのです。
「仕事用の仮面」を外す
日本のビジネスシーンでは、誰もが「ビジネスパーソンとしての仮面」をかぶり、弱音を吐かず、常にプロフェッショナルであろうとします。しかし、私たちはこれを意図的に外すことにしました。
「今日は体調が優れない」「この件については実はとても不安だ」といった、人間としてのリアルな感情をチーム内で共有する。すなわち本物の「心理的安全性」を確保したことで、隠れていたアイデアや課題が次々と表面化し、自律的に問題解決が行われる「ティール組織」に近い状態が生まれました。結果として、2年で売上は5倍に成長したのです。
(続く: 第3回: 「20代は信頼づくりに注力すべし」)